来日中のマッカーシー米下院議長(共和党)は7日、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を批判している中国の姿勢について「虚偽情報をばらまいて、分断を作ろうとしている」と批判した。そのうえで「中国の主張は公正さを欠いており、中国以外の世界は日本の立場を支持している。日本は正しいことをしていると理解している」と強調した。米大使公邸で記者団に語った。
同席したエマニュエル駐日米大使も「日本の処理水放出は科学に基づき、国際的な協力を得て行われた。新型コロナウイルスの起源について情報を出さなかった透明性を欠く中国の姿勢とは対照的だ」と指摘した。
両氏はこの後、福島産のキュウリや桃、宮城産のシイラなどの食材を使った昼食を共にし、食材が安全であることをアピールした。
マッカーシー氏は東京で開催される主要7カ国(G7)下院議長会議に出席するため来日した。【古本陽荘】