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ロシア・トルコ首脳会談 ウクライナ産穀物輸出合意への復帰を協議


 ロシアのプーチン、トルコのエルドアン両大統領は4日、露南部ソチで会談し、ロシアが7月に離脱したウクライナ産穀物の黒海経由の輸出合意について協議する。この問題で仲介役となってきたトルコはロシアを合意に復帰させたい考えだが、早期に実現するかは不透明だ。

 この輸出合意の枠組みはトルコと国連が仲介役となり、2022年8月に始動した。しかし、ロシアは国連と別個に結んだ覚書を巡り、自国産の穀物や肥料の輸出を促進させるとした合意が順守されていないと主張。この問題が進展しない限り、輸出合意に参加できないとの立場に転じた。

 4日の首脳会談に先立ち、ロシアのラブロフ、トルコのフィダン両外相は8月31日に会談し、輸出合意について協議した。会談後、フィダン氏は「ロシアは穀物と肥料の輸出が妨害されないことを求めており、この点が重要だとの認識で一致した」と説明。一方、ラブロフ氏は自国産穀物などの輸出促進について「早期に試みると約束されたが、保障は一つも与えられていない」と不満をにじませた。

 ロイター通信によると、トルコ政府の外交・安全保障アドバイザーのキレチジ氏はテレビ番組に出演。4日の首脳会談では、ロシア国営の農業銀行が欧米の経済制裁によって締め出された国際決済システム「国際銀行間通信協会(SWIFT)」へのアクセス再開の問題なども話し合われる見通しだと明らかにした。キレチジ氏は「ロシアの指導者の判断が重要になる」とも言明し、プーチン氏の歩み寄りへの期待も示した。

 ロシアが22年2月にウクライナで「特別軍事作戦」を開始して以降、トルコは穀物輸出の問題以外でも仲介的な役割を担ってきた。ただ、今年7月、トルコが自国に滞在していたウクライナの内務省系軍事組織「アゾフ大隊」の元幹部らをウクライナに帰国させたことに対し、プーチン氏が合意違反だとして不快感を表明。露トルコ関係に冷や水を浴びせる形となっていた。【モスクワ大前仁】

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