JR西の観光列車「ウエストエクスプレス銀河」 和歌山で出発式

　JR西日本の長距離観光列車「ウエストエクスプレス銀河」の紀南コース（新宮―京都間）の出発式が3日、和歌山県新宮市のJR新宮駅であった。午後1時過ぎ、田岡実千年市長やJR西日本の幹部らがホームから一番列車に出発指示の合図を出し、瑠璃紺（るりこん）色の車体が走り出した。

　一番列車には約60人が乗った。大阪市の会社員、山本大貴さん（26）と妻佐穂さん（27）は「紀南地方は緑が豊かで海も近くていいところ。また利用したい」と話した。

　2021年から期間限定で企画されている人気列車。3回目となる今回は24年3月にかけ上下計72本が走る。

　田岡市長は「沿線自治体と連携したおもてなしをしていく」と話し、富沢五月・JR西日本和歌山支社長は「今回も雄大な自然や歴史、文化のある和歌山、紀南の魅力を銀河から伝えていければ」と期待した。【松田学】