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トイレで高まる「非接触」ニーズ スマホで「流せる」製品も登場


 便器の洗浄レバー、触りたくない――。TOTO(本社・北九州市)が実施した意識調査で、飲食店利用者のこんな意識が浮かび上がった。同社は調査結果などを受けて、スマートフォンで操作ができる温水洗浄便座の新商品を発売した。新型コロナウイルス禍で、さまざまな場面で高まった非接触ニーズが、トイレでも顕在化した。

1500人の3割が手動に「抵抗感」

 同社は2023年5月、月1回以上飲食店を利用する20~60代以上の男女計1500人を対象に意識調査。飲食店のトイレの設備で困っていることを複数回答で聞いたところ、一番多かったのは「臭い」、次いで便座温度だった。ただ、便器のふたの開閉、洗浄レバーを手動で操作することへの抵抗感がそれぞれ3割あり、非接触の操作ニーズがあることがうかがえた。

 また、飲食店の便器洗浄はどのような方法がいいか聞いたところ、人が離れた後、自動で流す「自動洗浄」が36.3%、センサーに手をかざして流す「センサー式洗浄」が30.1%と多かった。それに対して、壁に付けられたリモコンのボタンを押して流す「ボタン式洗浄」は10%のみ。さらにレバーを手で触って流す「手動式洗浄」を選んだのは、たった2.2%だった。

 調査結果から見えてくるのは、便器の洗浄レバーはもちろん、リモコンのボタンもできれば触りたくないという利用者の心理だ。

スマホで操作可能に

 同社では、便器の自動洗浄やセンサー式洗浄といった機能付きの商品はすでにあるが、おしりの洗浄や水勢の調節は、ボタンで操作するしかなかった。そのため、8月1日に発売した「ウォシュレット アプリコットP」の一部タイプではスマホで操作ができる機能を搭載し、おしりの洗浄や便器洗浄などについてスマホで操作ができるようにした。

 リモコン周辺に貼ってあるQRコードをスマホで読み取り、アプリをダウンロードして操作する。アプリをダウンロードする手間がかかるが、固定客の多い飲食店やクリニックなどでの使用を想定している。同社広報部は「コロナ禍もあって、不特定多数が利用する公共トイレの洗浄レバーなどに触れたくないというニーズが顕在化してきたのではないか。今後も高まっていくだろう利用者の衛生意識に応えられる商品開発をしていきたい」と話している。【若狭幸治】

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