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処理水放出 IAEA「最後の一滴まで安全性検証に関与する」


 林芳正外相は25日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と30分間、テレビ会議形式で協議した。24日に始まった東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出後初めての協議。海洋放出が国際的な安全基準を満たしていることをIAEAが今後数十年にわたり検証していくことを再確認した。両者は、今回の協議で再確認した協力・連携関係を対外的に示す文書を早期に作成し、公表する方針でも一致した。

 協議の冒頭で、グロッシ氏は「放出プロセスは非常にスムーズに始まり、政府や東電との協力は順調だ」と指摘。IAEAが採取したサンプルについては「(初期の検査結果で)当初想定していたよりもはるかに低いレベルだ」と評価し、「(IAEAは)最後の一滴が放出されるまで関与していく」と述べた。

 林氏は、海洋放出のモニタリングに関し「IAEAとの協力が始まっており、これらは処理水の安全性を明確に示す重要な要素だ」と謝意を伝達。その上で、「放出が人体や環境に悪影響を与えることは決してない。日本と国際社会の双方に対し、科学的かつ透明性の高い説明を続けていく」と述べた。

 協議では、福島第1原発へのIAEA職員の常駐、海洋放出のモニタリングデータのリアルタイム公表などを通じ、IAEAが安全性の検証に関与していくことで一致した。

 IAEAは7月、海洋放出計画が国際的な安全基準に合致しているとした包括報告書を公表している。【川口峻】

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