ボンネットに座らせ無免許運転か 転落で2人けが 容疑の18歳逮捕

　普通乗用車のボンネットに女子高校生2人を座らせ運転し、転落させけがをさせたとして、宇都宮中央署は22日、自動車運転処罰法違反（無免許過失傷害）の疑いで、住所不定、飲食店従業員の男性（18）を逮捕した。「ふざけて乗せた。スリルを味わわせるためだった」と容疑を認めている。女子高校生2人はそれぞれ、骨盤骨折や全身打撲などのけがをしたが、命に別条はないとみられる。

　逮捕容疑は21日午前2時55分ごろ、宇都宮市大谷町付近の道路を無免許で運転した上、近くの駐車場で、ボンネットに座らせた高校3年の女子生徒（17）＝同市＝と同2年の女子生徒（16）＝日光市＝を転落させ、車底部に巻き込み2人をひいたとしている。

　同署によると、3人は知人で、女子生徒の親族の車に乗っていた。男性はブレーキをかけたり加速させたりハンドルを切ったりする行為を繰り返し、時速40～50キロ程度で走行し、ブレーキをかけた際に2人が前方に落ちたという。自ら110番し、当初は「他の車にひき逃げされた」などと説明していたが、同署が現場検証などを踏まえて容疑者を特定した。【今里茉莉奈】