プリゴジン氏、アフリカに滞在か 2カ月ぶり、砂漠で迷彩服姿の動画

　ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏は21日、アフリカの砂漠と思われる場所で撮影した動画を通信アプリ「テレグラム」に投稿した。ワグネルが6月下旬にロシア政府に対する反乱を起こして以来、約2カ月ぶりの動画の投稿となった。

　迷彩服姿のプリゴジン氏は動画の中で「我々は任務を続け、（ここの）気温は50度を超えている」と発言。撮影場所は不明だが、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は「アフリカで撮影したことを示唆している」と指摘した。

　プリゴジン氏は「ワグネルは活動を続け、全ての大陸でロシアを偉大にし、アフリカを自由にしている」とも主張した。ワグネルはアフリカ諸国での軍事活動に参加するなど、この地域で活発に活動してきた。今後もアフリカに関与する意向を示した模様だ。

　ワグネルが反乱を起こした後、プリゴジン氏らの幹部や主力部隊はロシアの隣国ベラルーシに拠点を移したとみられている。プリゴジン氏は今回の動画で「我々は真の英雄を雇い、任務を全うし続けていく」とも語り、雇い兵部隊としての活動継続にも意欲を示した。【モスクワ大前仁】