玉木氏「対決より解決」 前原氏「政権交代を」 国民民主党代表選

　国民民主党の代表選が21日、告示された。玉木雄一郎代表（54）と前原誠司代表代行（61）の一騎打ちの構図で、自民党寄りの党運営を進めてきた玉木氏の路線の是非や野党連携のあり方が争点となる。新代表は9月2日の臨時党大会で選出される。

　告示を受け玉木、前原両氏は国会内で記者会見した。玉木氏は「『対決より解決』を掲げ、政策実現に取り組んできた。この方針は変えない」と強調。「政府・与党にすり寄ったとの批判もいただくが、心外だ。自民党にすり寄っているのではなく、国民生活に寄り添っているわけだ」とも語った。

　一方、前原氏は「党のビジネスモデルを変える。『非自民・非共産』で与党と対峙（たいじ）し、政権交代を目指す」とした上で「日本維新の会や立憲民主党がいがみ合っているならその橋渡し役となり、自民党を追い詰めようと呼びかける」と述べた。

　代表選では合計111ポイントを争う。国会議員（21人）に1人2ポイント、衆院選公認候補予定者（13人）に1人1ポイントを与え、残る56ポイントは地方議員（271人）と党員・サポーター（3万6682人）に配分される。【安部志帆子、中村紬葵】