娘入院させ共済金詐取 母、傷害の起訴内容を否認 大阪地裁公判

　小学生の娘（9）に食事を与えず低血糖症で入院させて共済金をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われている無職の縄田佳純被告（34）＝大阪府大東市＝の公判が18日、大阪地裁で開かれた。この日は、娘を低血糖症にさせたとする傷害罪についての審理があり、縄田被告は「体調を悪化させようと食事を与えないということはしていない」と起訴内容を否認した。

　起訴状によると、縄田被告は1月下旬、当時8歳の娘に食事を与えず、飲食しないように複数回指示するなどして、6日間の入院を必要とする低血糖状態にさせたとされる。

　大阪府警によると、2月上旬に再入院した娘が縄田被告から食事を取らないよう電話で指示されているのを病院の看護師が気付き、事件が発覚した。被告は娘の入院に伴う共済金6万円を共済団体からだまし取ったとする詐欺罪や、娘に下剤を飲ませたとする傷害罪などでも起訴されている。【郡悠介、安元久美子】