自民・安倍派の塩谷立座長案、下村博文氏が反対姿勢崩さず

　自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は16日、安倍晋三元首相の死去後の後継体制を巡り国会内で会談した。関係者によると、新会長を置かないまま塩谷氏が「座長」に就任する案に対し、下村氏は「反対する人が多くいる」として反対姿勢を崩さず、議論はこの日も平行線をたどった。塩谷氏は17日に開く予定の安倍派の幹事会と議員総会で「座長案」を提案したい考え。

　塩谷氏は10日に下村氏と会談し、自身が座長に就任して萩生田光一政調会長ら「5人衆」を含む集団指導体制の実質的なとりまとめ役となることや、意思決定機関として「常任幹事会」を新設することを提案。下村氏は常任幹事会設置には理解を示したものの、塩谷氏の座長就任については「座長ではなく会長を決めるべきだ」と反対していた。【畠山嵩、竹内望】