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自走型「空飛ぶクルマ」 6秒間の有人浮上実験に成功 徳島大


 「空飛ぶクルマ」の開発に取り組んでいる徳島大の山中建二助教が9日、有人で浮上する実験に初めて挑み、成功した。山中さんが試作機に自ら乗ってコントローラーで制御し、高さ約30センチまで浮上。滞空時間は6秒間だった。山中さんは「人が乗って飛べることが実証できた。大きな一歩だ」と意気込んでいる。

 空飛ぶクルマは各国で実用化目前だが、すべてヘリコプター型で自走しない。山中さんが目指すのは電気を動力に普段は地上を走り、必要に応じて空を飛ぶスタイルで、世界で他に例がない。車底部の大きなメインプロペラ2個で浮上。タイヤが水平に倒れ、はめ込まれた4個の小さなプロペラで姿勢を制御する。前傾姿勢をとると前に進む。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する米車デロリアンを改造したタイムマシンとそっくりだ。

 ヘリ型は空中に浮くために大量の電気を必要とする。一方、山中さんが開発中のクルマは地上走行と組み合わせれば効率も機動性も断然よく、災害や事故の現場での活躍が見込めるという。

 開発は2020年春にスタート。この日の浮上実験は、徳島大の付属施設「とくしまイノベーションセンター」(徳島県阿南市)にある山中さんの研究室で行われた。山中さんが試作機の座席に陣取り、手に持ったコントローラーを操作すると「ブーン」というプロペラのごう音とともに浮上した。

 今回の試作機は枠組みにアルミを使い、タイヤを倒す機構を載せていない。山中さんはこの試作機をいったん解体し、車体の枠組みをカーボン素材に変えて軽量化を図り、タイヤを倒す機構を搭載。走りながら離陸する完成形を目指す。【井上英介】

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