東京都渋谷区の沢田伸・副区長が、区幹部らが閲覧できる職場のチャットで、国民民主党の桑水流（くわずる）弓紀子区議に対して暴言を書き込んでいた問題で、区は8日、沢田副区長の辞職願を受理したと発表した。同日に記者会見した長谷部健区長は「副区長という立場の人間が許されざる発言をしたことについて、遺憾に思っている。再発防止にしっかり取り組んでいきたい」と謝罪した。
区によると、沢田氏は6月16日と7月18日に職場で使っているオンライン会議アプリ「Teams（チームズ）」で、「桑ブタ」「（桑水流区議は）早めに封じておかないとね」などの暴言を書き込んだ。また、桑水流区議の所属する区民環境委員会について「バカの集まりになってますな」と書き込んだという。チャットは幹部や職員約120人が見ることができた。
会見で長谷部区長は、桑水流区議の所属する「立憲・国民渋谷議員団」からの情報提供で沢田氏の暴言を知り、4日に沢田氏に厳重注意をしたと明らかにした。8日午後に長谷部区長が同席した上で、沢田氏から桑水流区議に謝罪をしたという。
区は今後、チームズ上で他に問題のある発言がなかったかを点検し、再発防止策として全職員に情報モラルの指導を行っていく方針だという。【加藤佑輔】
