今年4月の静岡県議選で最年少当選を果たした中山真珠議員（28）が無免許運転をしていた問題で、所属会派の「ふじのくに県民クラブ」（田口章会長）は7日、記者会見し、中山氏を同日付で除名処分としたと発表した。
中山氏は4日午後3時ごろ、運転免許証が5月に失効していたにもかかわらず車を運転。静岡市葵区の横断歩道で歩行者の通行を妨げたとして警察官から声をかけられ、無免許が発覚した。その後、所属する国民民主党に離党届を提出するなどしていた。
ふじのくにによると、中山氏は1日に何らかの契約をした際、身分証明書の提示を求められて失効に気づいた。しかし、2日には車で免許センターに行くなど、違反を認識した後も複数回、無免許で運転していた。「（4日は）朝から公務などが立て込み、車を使ってしまった」と説明しているという。
会派で対応を話し合った結果、最も重い除名処分とすることを決めた。田口会長は「県民の皆さまに県政への不信感を抱かせ、ご迷惑をおかけした」と陳謝した。
一方、国民民主党県連も7日、会見を行い、離党届を受理したことを明らかにした。同日中に党本部に上申して対応を検討する。県連の聞き取りでは、議員辞職については否定しているという。中山氏は経緯などを説明するため、8日にも会見を開く予定。【最上和喜】
