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アメリカ、海兵隊に続き陸軍もトップ空席 人事停滞で異例の事態


 米陸軍制服組トップのマコンビル参謀総長が4日退任したが、連邦上院で後任を含む米軍幹部の人事承認手続きが共和党議員に阻止されているため、参謀総長ポストは空席となった。海兵隊も7月からトップ不在が続き、海軍も8月中旬にトップが空く見通しだ。米軍の複数の軍種で制服組トップが空席となるのは初めてで、オースティン国防長官は「優れたリーダーの人事が承認されず、即応体制を弱体化させている」と警鐘を鳴らした。

 米メディアによると、陸軍は当面、マコンビル氏の後任に指名されたジョージ副参謀総長が参謀総長代行として率いる。海兵隊は既に同様の対応をとっており、海軍もギルデイ作戦部長の退任後は女性初の海軍制服組トップになる見通しのフランチェッティ作戦副部長が代行となる。一方、空軍のブラウン参謀総長は米軍制服組トップの統合参謀本部議長の後任に指名されているが、9月末までに予定されるミリー統参本部議長の退任に人事承認が間に合わない場合、ブラウン氏は空軍参謀総長にとどまり、グレイディ統参本部副議長が議長代行に就く見通しだという。

 米軍幹部人事を巡っては、共和党のタバービル上院議員が国防総省に人工妊娠中絶を希望する女性兵士らへの支援策の撤回を求め、人事承認手続きを阻止している。バイデン政権は支援策を維持する方針を崩していない。タバービル氏の反対を押し切って手続きを進めるには、人事案を1件ずつ採決する必要があるが、既に300人以上の人事が滞留しており、個別に採決する案は非現実的だとみられている。【ワシントン秋山信一】

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