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消防団の猛暑対策に新風 送風機付き「空調ベスト」着用OK 名古屋


 1日も最高気温36・6度と、8日連続で猛暑日を記録した名古屋市。日々の訓練や活動に励む消防団員にとって、暑さ対策が大きな課題となっている。市は今年から、送風機が付いた「空調ベスト」などの着用を認めることにし、他の自治体からも注目されている。【川瀬慎一朗】

 消防団員の服装は市の規則などで決まっているため、隊員個人の判断で空調ベストを着ることはできなかった。しかし、名古屋の暑さは厳しく、訓練中に気分を悪くする団員が出るなどしていた。

 そこで市は5月から10月まで、空調ベストに加え、保冷剤入りの「冷却ベスト」や送風機が付いた「ヘルメットファン」の着用を認めることにした。消防署を通じて着用要領を各地の消防団に通知。要領では空調ベストについて「反射材が用いられ、活動服またはポロシャツの上に着用」などとしている。

 市が各消防団に配分している運営負担金などを購入費用に充てる。ただ、消火活動の際は煙を吸い込む恐れがあるため、空調ベストやヘルメットファンの使用を禁止する。

 市によると、消防団活動で空調ベスト着用を公式に認めるのは珍しい。全国消防長会で紹介し、京都市や北九州市から問い合わせがあった。市消防団課の担当者は「良い取り組みなので、他の都市にも広がれば。団員の成り手不足もある中、活動しやすい環境をつくりたい」と話した。

 千種区の高見消防団では、さっそく空調ベストなどを購入。団長の日々賢一さん(60)は「ベストの着用で涼しくなり、活動しやすい。団員の定着にもつながるのではないか」と歓迎している。

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