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映画「バービー」日本公式、米国に抗議 原爆合成画像へのコメントで


 原爆投下という悲劇をネタにしないで――。日本で8月11日に公開を予定するバービー人形の実写版映画「バービー」(米国で7月21日に公開)の米国の公式X(ツイッター)に、日本語のアカウントから批判が相次いでいる。

 この状況に対し、日本の公式Xアカウント「映画『バービー』公式」は7月31日午後6時24分、配給元の「ワーナー・ブラザース」のジャパン合同会社として、<映画「バービー」のSNS投稿について>と題し、コメントを発表した。

 具体的な投稿内容は示してはいないが、「アメリカ本社の公式アカウントの配慮に欠けた反応は、極めて遺憾なものと考えており、この事態を重く受け止め、アメリカ本社に然(しか)るべき対応を求めています」と謝罪した。

「バーベンハイマー」社会現象に

 批判は、「バービー」と、原爆を開発した物理学者の半生を描いた映画「オッペンハイマー」の画像を加工・合成したミーム(ネタ画像)がネット交流サービス(SNS)に多数投稿されており、米国公式アカウントが一部の投稿に好意的なコメントをしたためだ。

 両作品は米国で同日公開され、タイトルを組み合わせた「バーベンハイマー(Barbenheimer)」という造語が生まれるなど、社会現象化している。

 問題となっているミームは、バービー役のマーゴット・ロビーさんが、オッペンハイマー役のキリアン・マーフィーさんの肩に乗って満面の笑みを浮かべているもの。背景には原爆投下を連想させる「キノコ雲」の一部とみられる煙の柱が立ち上がり、火花が飛び、ヤシの木が燃えている。

 この投稿に対して、「バービー」の公式アカウントはハートの絵文字とともに「It's going to be a summer to remember (思い出に残る夏になる)」とリプライしている。

 ロビーさんの髪の毛がキノコ雲になっていたミームに対しては「This Ken is a stylist (ケンは素晴らしいスタイリスト)」と返信。ケンは、バービーのボーイフレンドのことだ。

「根底にアジア軽視」日本から批判の声

 一連の米国公式アカウントのリプライに対し、日本語のXアカウントからは、批判の声が上がった。

 <公式が原爆ミームに便乗してる。アメリカはオフィシャルで9・11やナチスをネタにすることは絶対にない。でも原爆のことはネタにできるんだな。やっぱり根底にアジア軽視があるように思う。悲しすぎて言葉にならない>

 <バービーの映画は公式がもう完全に原爆やキノコ雲のミーム化に乗っかってるから駄目だ。終わってる>

 <映画『バービー』がフェミニズムだのポリコレだのと言っても、アメリカのリベラルなんて原爆投下をネタにして盛り上がれるような連中なんだというのが身も蓋(ふた)も無く露呈してしまったな>

米国公式はノーリアクション

 日本の公式Xが謝罪する一方、米国の公式Xは午後7時半現在、原爆の合成画像に好意的なリアクションをしたことに対してコメントしていない。【大野友嘉子、西本紗保美】

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