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「まさか近所の田んぼに」小学2年生が「アルビノ」ドジョウ発見


 千葉県いすみ市の田んぼで、小学2年生の男児が薄いオレンジ色をしたドジョウを発見した。遺伝子の突然変異で先天的に体のメラニン色素がない「アルビノ」とみられる。突然変異であることに加え、目立ちやすい色のため外敵に狙われやすく、発見されることはまれだ。現在は男児の自宅で飼育されている。

 発見したのは同市岬町の土屋琥翔(たいが)さん(7)。母親の明寿佳(あすか)さん(39)が読者投稿フォーム「つながる毎日新聞」に情報を寄せた。琥翔さんは、通学路の途中にある田んぼで見つけたという。

 明寿佳さんによると6月29日午後3時ごろ、琥翔さん、次男の碧翔(あおと)ちゃん(2)と3人で田んぼに行った。用水路の水を引き入れている地点に、ドジョウやザリガニがいるのが見えたため、琥翔さんが網を使って水底の泥をすくうと、網の中に数匹のドジョウが入った。その中に色の薄いドジョウがいたという。普段からドジョウやメダカといった生き物を探すなど、水辺の遊びを楽しんでいる場所での発見に、琥翔さんは「驚いたけどうれしかった!」と喜ぶ。

 アルビノのドジョウは体色が白や黄色などで、目が赤いのが特徴だ。今回見つかったのは体長約6センチ。葛西臨海水族園(東京都江戸川区)の教育普及係・佐藤薫さんによると、ふ化から1年程度がたった成魚とみられる。発見された場所から野生下で生まれ育ったと思われるといい、佐藤さんは「アルビノは保護色で守られておらず、目立つので外敵に狙われやすく生存率が低い。野生下で成魚になるのは珍しい」と説明する。

 琥翔さんはこの時に捕まえた他のドジョウ5匹、ハゼ1匹と一緒に、自宅の水槽で飼育している。明寿佳さんによると琥翔さんはアルビノの希少性などはあまり理解していないようだが毎日、水槽をのぞき込み「(アルビノドジョウは)今日はどこにいるかな?」と確認しているという。

 勝浦市出身の明寿佳さんも子どものころは毎日、磯遊びをしてボラやクサフグなどを捕まえて遊んでいた。琥翔さんたちにも子どものうちから生き物に親しんでほしいと、水辺の生物や虫などと積極的に触れ合えるようにしてきた。「まさか近所の田んぼにアルビノがいるなんて、私も驚いた。子どもたちには生き物に触れたり世話をしたりすることで命の大切さを学び、優しい人に育ってほしい」とほほ笑んだ。【小林多美子】

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