ビッグモーター8店舗前の街路樹 兵庫県「調査中」

　保険金の不正請求が問題化している中古車販売大手ビッグモーターを巡り、斎藤元彦兵庫県知事は27日の記者会見で、県管理道路沿いの同社8店舗前の街路樹について調査していることを明らかにした。店舗前の街路樹が枯れたとして、管理する各地の自治体が警察に被害届を提出したり、調査したりしている。

　県によると、同社の県内14店舗のうち6店舗は国や神戸などの各市が管理する道路沿いにある。県管理道路沿いにある宝塚市内の店舗では2018年に県宝塚土木事務所が巡回でクスノキ6本の立ち枯れを確認し、伐採していた。他店舗でも周辺に比べて街路樹が少ないなどの情報があり、28日までに現地確認する。

　斎藤知事は「現地確認や土壌調査を行い、除草剤の散布が原因となれば警察に被害届を出し、会社側に補償を求めていく。人為的に枯れたのであれば極めて遺憾だ」と述べた。

　同社を巡っては、全国の複数の店舗前で街路樹が枯れて伐採されている現象が相次いで確認されている。【宮本翔平】