トヨタ自動車の高級車「レクサスLX」が狙われた連続窃盗事件で、福岡県警は21日までに住居不定、職業不詳、高嶋明人容疑者（42）ら5人を窃盗容疑で逮捕した。特殊機器を使ってエンジンを始動させて盗む「CANインベーダー」と呼ばれる手口が使われた可能性があるとみて調べる。
他に逮捕されたのは住居職業不詳、藤本健斗（29）▽住居不定、自称建設作業員、藤本龍樹（24）▽同、無職、加藤大賀（21）▽愛知県瀬戸市、同、中條伸昭（55）――の4人。
逮捕容疑は共謀して3月24日午前1時15分ごろ、粕屋郡内の50代女性方の駐車場でレクサスLX（時価約900万円）を盗み、その約1時間半後に福岡市東区の40代男性方の駐車場でも同車種1台（同約1200万円）を盗んだとしている。県警は5人の認否を明らかにしてない。県警によると、同日午後～翌25日朝に同市中央区でも同種の被害があり、関与を調べる。
「CANインベーダー」は、車を制御する車載ネットワーク「CAN」に特殊機器を接続して解錠し、エンジンを始動させて盗む手口。レクサスを狙った事件は愛知や埼玉、千葉など各県で相次いでおり、県警は現場の防犯カメラから逃走経路を割り出しつつ、他県警と連携し捜査していた。【近松仁太郎】
