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ICC逮捕状、ロシア首脳外交の重しに プーチン氏BRICS欠席


 南アフリカで8月下旬に開催予定の新興5カ国(BRICS)の首脳会議を巡り、ロシアのプーチン大統領は、友好国である南アとの外交関係を優先して自身の訪問を見送った模様だ。南アのラマポーザ大統領は19日、プーチン氏の欠席を発表した。ロシアがウクライナで続ける「特別軍事作戦」に絡んで、国際刑事裁判所(ICC)が今年3月、プーチン氏に出した逮捕状がロシアの首脳外交の足かせとなっている。

 ロシアは当初、プーチン氏がBRICS首脳会議に出席することにより、対露制裁を続ける西側諸国への対抗姿勢をアピールしたい構えを見せていた。露外務省の中堅幹部も6月上旬の段階では、「(プーチン氏の)南ア訪問は実現できる」と手応えを語っていた。

 一方、ICCに加盟する南アは、プーチン氏の逮捕が求められる加盟国としての義務と、対露友好関係との板挟みとなってきた。18日には、ラマポーザ氏が、プーチン氏を南アで逮捕すれば「ロシアへの宣戦布告となる」と漏らしていたことも判明。ロシアは最終的に南アとの関係を優先し、プーチン氏の訪問を見送ったとみられる。

 ICCは今年3月、プーチン氏が「特別軍事作戦」で戦争犯罪に関与した疑いがあるとして、逮捕状を出した。ロシア側は、自国内でICCに協力した者に刑事罰を科すと決めるなど、対抗姿勢を見せる。ただ、逮捕状の影響でプーチン氏が外遊を控える状態が続く。中露印などで構成される「上海協力機構」は今月上旬の首脳会議をオンライン形式にとどめた。

 今後のプーチン氏の外国訪問日程で注目されるのは、9月にインドで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するのかどうかだ。また、中国の要請を受け、年内に訪中するかも検討している。【大前仁】

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