熱波猛烈、深刻化 スペイン・ラパルマ島で森林火災、4000人避難

　大西洋のスペイン領カナリア諸島のラパルマ島で森林火災が発生し、17日までに少なくとも住民4000人が避難した。ロイター通信などが伝えた。スペインやイタリアなど欧州南部では猛烈な熱波が深刻化。7月に入り、スペインでは40度を超える気温が各地で観測されている。

　ラパルマ島の火災は15日朝に発生。消火活動には軍も投入されているが、強風が続いているため火の広がりが早く、作業は難航している模様だ。地元当局は火勢の強い地域の住民に家屋を捨てて逃げるよう呼びかけているが、避難を拒否する住民もいるという。

　また、同諸島のテネリフェ島でも火災が発生しており、17日までに数十人が避難したという。【ロンドン篠田航一】