韓国大統領がウクライナを電撃訪問 ゼレンスキー氏と支援策協議へ

　韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は15日、ロシアの侵攻を受けるウクライナを事前発表なしに電撃訪問した。ゼレンスキー大統領と会談し、ウクライナへの支持と連帯を表明して人道支援策なども話し合うとみられる。

　尹氏はリトアニアで開催された北大西洋条約機構（NATO）首脳会議に出席した後、ポーランドを訪問。韓国への帰国予定を変更してウクライナ入りした。

　ウクライナには、米国のバイデン大統領や日本の岸田文雄首相ら主要7カ国（G7）の首脳がすでに訪問。ロシアに対抗する民主主義陣営の結束を示してきた。尹氏もこうした動きに呼応した形だ。

　韓国大統領府によると、尹氏は、首都キーウ（キエフ）近郊にあり、大勢の民間人が虐殺されたブチャや、民間人居住地へのミサイル攻撃が集中するイルピンを視察。妻の金建希（キムゴンヒ）氏も同行した。【ソウル坂口裕彦】