バイデン米大統領は13日、訪問先のフィンランドの首都ヘルシンキで記者会見し、ウクライナに侵攻するロシアは「すでに戦争に負けている」と強調した。「戦争が何年も続くとは思わない」とも指摘し、ウクライナによる反転攻勢の大幅な前進が「停戦交渉につながることを期待している」と述べた。
バイデン氏は北欧5カ国の首脳との会談後、フィンランドのニーニスト大統領と共同記者会見に臨んだ。「ロシアは資源と能力の問題で永遠に戦争を継続することはできない」と指摘。「ロシアのプーチン大統領が経済的にも政治的にも戦争を続けることは得策ではないと判断する状況が訪れる」と語った。
フィンランドは4月に北大西洋条約機構（NATO）に加盟した。バイデン氏は、フィンランドの記者から「米国は将来にわたってNATOの信頼できるパートナーか」と質問され、「疑問の余地はない。NATOと結束し続ける」と答えた。
2024年米大統領選で再選を目指すトランプ前大統領は、加盟国の軍事費支出などを巡ってNATOを批判し、脱退を示唆したことがある。バイデン氏は「我々は教訓を学んでいる。欧州の平和と安全は米国にとって絶対に必要だ」と強調した。
6月にロシアであった民間軍事会社「ワグネル」の反乱にも言及した。創設者プリゴジン氏は「どこにいるかも分からない」と述べ、同氏が粛清される可能性もあることから「私なら（毒殺を警戒して）何を食べるか気をつける」と話した。【ワシントン鈴木一生】
大谷翔平・野球ニュース