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日大・林真理子理事長 改革の進捗「6割」 元幹部ら追加提訴も検討


 元理事長らによる不祥事に揺れた日本大学の理事長に、卒業生で作家の林真理子氏が就任し今月1日で1年が過ぎた。林氏は11日に東京都内の日大本部で記者会見し「この1年は後始末に明け暮れる年でございました」と振り返り、日大改革の進捗(しんちょく)を「6割」と表現。前体制の不祥事で日大は国からの私学助成金が2年連続で不交付になっており、その責任追及を含め、追加の損害賠償訴訟を検討しているとした。

 日大では、13年にわたり理事長を務めた田中英寿氏=所得税法違反で有罪確定=に権力が集中。日大は3月、医学部付属板橋病院(東京都)の建て替え工事など巡る背任事件の責任を追及するとして、田中氏や元理事らに計約11億1360万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。

 林氏は11日の会見で「(自身の)ふがいなさにガックリときたこともございました」と就任からの1年を振り返った上で「問題は山積みだが、全く諦めてはいない。毎朝、理事長室に行くことが楽しく、やりがいを感じている」と語った。

 前体制の不祥事を巡っては、特別調査委員会の最終報告書が10月にまとまることを明らかにし、林氏は「全てのうみを出し切ったと思う」との認識を示した。最終報告書の結果公表後に、追加の提訴を検討している。

 一方、2月に実施した日大の独自調査では、不祥事による大学のイメージダウンが著しく、調査対象とした高校生の5割が「受験したくない」、保護者の約8割が「受験させたくない」と回答。林氏は「失われた信頼やダメージは1年、2年で戻るものではない。私たちがコツコツと努力して一つ一つの学部を変え、教学の内容も学生のためにスケールメリットを生かしたダイナミックなものを作り上げる」との決意を述べた。

 就任時に復活を目指す考えを示した日大のコンサート会場「カザルスホール」(千代田区)=2010年に閉館=が26年6月に新装オープンすることも明らかにした。一方、板橋病院の建て替えは「非常に時間がかかる」と話し、その間の学生や患者らの安全のため、大規模な耐震工事を進めているとした。【井川加菜美】

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