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被告、泣きながら「極刑も従う」 40年介護した妻殺害、18日判決


 神奈川県大磯町の漁港で昨年11月、約40年間介護してきた妻の照子さん(79)を車椅子ごと海に突き落とし殺害したとして、殺人罪に問われた同町の無職、藤原宏被告(82)に対する裁判員裁判の論告求刑公判が11日、横浜地裁小田原支部(木山暢郎裁判長)であった。検察側は懲役7年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めた。判決言い渡しは18日。

 検察側は「(独力で介護を可能な限り全うしなければならないという被告の)誤った信念に基づく自己中心的な犯行で、悪質性が高い」と指摘。「周囲の説得を受け入れ、施設で専門職に任せるべきだった」と主張した。

 一方、弁護側は「被告が40年間照子さんのために人生を尽くしてきた」と強調。責任感が強く問題を抱え込みがちだったとしたうえで、「照子さんの症状が急激に悪化し、自分の体調も悪くなっていた。精神的に追い詰められて正常な判断もできず、照子さんの将来を悲観して無理心中を図った」と述べた。

 被告は最終意見陳述で肩をふるわせて泣きながら、「本当に照子に申し訳ない。私の独断、偏見で家内をあんな目に遭わせてしまった。極刑でも何でも判決に従う。生きてる限りは心からおわびしていきたい」と話した。【園部仁史】

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