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夏風邪「ヘルパンギーナ」流行拡大 過去10年で初の警報レベルに


 乳幼児がかかりやすい夏風邪「ヘルパンギーナ」の流行が拡大している。国立感染症研究所が11日に公表した速報値によると、直近1週間の全国の1医療機関あたり患者数は6・48人(前週は5・79人)。過去10年で初めて、全国平均では警報レベル(6人)となった。

 ヘルパンギーナは接触や飛沫(ひまつ)などによって感染する。38~40度の発熱と、口の中やのどに直径1~5ミリ程度の小さな水疱(すいほう)ができるのが特徴。乳幼児を中心に夏に流行し、のどの痛みで食べ物や飲み物がうまく飲み込めず、脱水症状を引き起こす場合もある。

 感染研によると、全国約3000の小児科定点医療機関からの報告数は6月に入って急増している。直近1週間(6月26日~7月2日)の感染者数は、都道府県別では宮城(15・85人)、三重(12・38人)が多く、25都道府県で警報レベルとなった。

 この他、乳幼児に多い呼吸器疾患「RSウイルス感染症」の患者も増加傾向が続き、直近1週間の小児患者数は9981人、1医療機関あたりの患者数は3・17人と前年同期の約3倍に増えている。RSウイルスは新生児や基礎疾患のある子どもは重症化しやすく、気管支炎や肺炎を引き起こす恐れもある。

 子どもの感染症の流行を受け、加藤勝信厚生労働相は11日の閣議後の記者会見で「病院を受診したほうがいいか判断に迷ったり、休日・夜間に具合が悪くなったりした場合、まずは電話相談を活用いただきたい」とし、全国どこでも「#8000」でつながる「子ども医療電話相談」の利用を呼びかけた。【田中韻】

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