フランスのマクロン大統領は11日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開催されているリトアニア首都ビリニュスで、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を供与する方針を表明した。マクロン氏は「ウクライナ軍が深く攻撃できる能力を保持できるよう、武器供与の強化を決めた」と話した。
ロイター通信によると、同ミサイルの射程は約250キロ。既に供与が始まっているという。マクロン氏は、ウクライナの領土防衛を支援するフランスの政策に合致すると説明し、ロシア国内では使わないとウクライナが約束したことを示唆した。英仏共同開発の同ミサイルを巡っては、ウクライナが大規模な反転攻勢に向けた準備を進めていた5月に英国が供与を始めたことを明らかにしていた。【金寿英】