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40年介護した妻を殺害 被告「施設に入れたくないと相談せず後悔」


 神奈川県大磯町の漁港で、約40年間介護してきた妻の照子さん(79)を車椅子ごと海に突き落とし殺害したとして、殺人罪に問われた同町の無職、藤原宏被告(82)に対する裁判員裁判の被告人質問が10日、横浜地裁小田原支部(木山暢郎裁判長)であった。藤原被告は「照子と息子に申し訳ない。ケアマネジャーや息子たちに施設に入れたくないという本音をぶつけて相談しなかった後悔がある」と語った。11日は検察側の被告人質問などの後、結審する予定。

 藤原被告は「息子たちに金銭や精神的に迷惑をかけると思い、2人で心中すれば迷惑をかけないと思った。照子に相談せず殺害してしまったことは、ただただ反省」と話した。

 事件の2~3カ月前からは「(介護の負担が増え)頭がおかしくなっていた」とも述べ、検察側が主張する事件前に照子さんを殴ったことは否定。首を絞めたことについては「二人で心中しようという気持ちがあったので、心中する前に気持ちがどうなるか確認するために2~3秒首に手をやった。殺意はなかった」と反論した。

 事件の2年前から担当した検察側証人のケアマネジャーの女性は「照子さんは施設への入所も『行きたい』と前向きだった」と証言。一方で、被告については「愛情はあっただろうが、40年介護する中でそれが必然的な役割となり、(被告が照子さんを)所有化していったんだと思う。(被告は)喜怒哀楽が激しく、こちらの介護の提案に激高することもあった」と振り返った。【園部仁史】

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