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入院判断せずコロナで自宅療養死 遺族「真実知りたい」保健所提訴へ


 新型コロナウイルスに感染して自宅療養中の東京都板橋区の男性が、血中酸素飽和度が入院の必要なレベル(93%)より大幅に低い70%だと区保健所に伝えたのに、保健所が入院させる判断をしなかった問題で、亡くなった男性の親族が6日、都内で記者会見を開き、「区に説明を求めたのに、ほとんど答えがなかった。真実を知りたい」と心境を語った。

 会見したのは、2021年8月に亡くなった会社員、北端明さん(当時57歳)の妹、久保田純子さん(56)。来週にも区を相手取り、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす。

 訴状や遺族に開示された保健所の記録によると、北端さんは1人暮らしで、糖尿病や高血圧の持病があった。北端さんがパルスオキシメーターで計測した酸素飽和度を電話で伝えたところ、保健所の職員は、北端さんは会話ができているとし、機械に不具合の可能性があると告げた。保健所は医師に往診を依頼するよう求めたが、北端さんは診察を受けられなかったとみられ、翌日亡くなっているのが見つかった。

 代理人の杉本大樹弁護士は「医療機関への緊急搬送を実施すれば、死亡を回避することは十分可能だった」と主張した。

 板橋区は、北端さんが亡くなった経緯について取材に応じていない。【村田拓也】

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