「町長がセクハラ」岐阜・池田町職員ら会見 町は事実関係を調査へ

　岐阜県池田町の岡崎和夫町長（75）からセクハラ行為を受けたとして、町職員と元職員の女性2人が4日、第三者委員会による調査と再発防止策を求める文書を町に提出した。岡崎市長は記者会見し「肩に触れて『頑張れ』と激励した。セクハラに当たると思う」と述べ、一部行為をセクハラと認めた。

　女性2人はいずれも30代。町に文書提出後、岐阜市内で記者会見した。元職員の女性は、2013年6月ごろに庁舎内で岡崎町長に背後から尻を触られたほか、「手に触られたこともある」と証言。拒むと岡崎町長から「どこまでがダメなんか分からん」と言われたという。

　職員の女性は、20年ごろに庁舎内で岡崎町長に「体型が戻らないな」と言われながら、背後から尻を触られたと証言。先輩の女性職員に被害を相談したところ「私たちの時代にもあった」と言われたという。

　岡崎町長は町役場で記者会見し、肩に触れるなどの行為を認める一方、「尻には触れていない」と否定。自身の進退には触れなかった。

　町は女性職員への聞き取りなどの内部調査をする方針。第三者委員会の設置についても検討するとしている。【太田圭介】