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給食死亡訴訟 遺族が支援学校教職員と和解 大分県との係争は継続


 大分県別府市の県立南石垣支援学校で2016年9月、高等部3年の林郁香(ふみか)さん(当時17歳)が給食を喉に詰まらせて死亡した事故を巡り、遺族が県と当時の教職員4人に計3726万円の損害賠償を求めた大分地裁(石村智裁判長)の訴訟で、遺族は3日、教職員4人と和解が成立したと発表した。和解は6月23日付。

 県庁で記者会見した遺族は、3月の結審後、裁判所から打診があり、4人が遺族側の主張を認め、謝罪する案を示したため、和解を決めた、と説明した。

 元担任教諭は、和解条項案で「摂食の際に、誤えん、窒息などの命にかかわるリスクがあることについて認識が十分ではなかった。郁香さんが亡くなるという重大な結果が生じたことについて悔恨の念と痛切な反省の意を表明するとともに、心から謝罪する」との意向を示した。また、校長は「見守りなどの連携体制の不備による事故、そして郁香さんが亡くなるという重大な結果が生じたことを真摯(しんし)に受け止める」と記した。

 郁香さんの母香織さん(53)は「こちらの主張を認める形で和解となり、良かった。郁香には先生たちが自分たちが悪かったと認めて謝ってくれた、と伝えたい」と語った。

 一方、県を訴えた裁判は係争を継続する。香織さんは「一貫して責任逃れ(の姿勢)で言い訳に終始した」と理由を説明した。21日予定だった判決は延期となり、日程は未定。

 訴訟で遺族側は、教職員らが給食の時間に林さんを見守る注意を怠り、適切な応急措置を取らないなどの重大な過失があったと主張。被告側は、林さんには食事を喉に詰まらせる危険性はなく、常に見守りをする注意義務はなかったなどと反論していた。【井土映美】

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