「これはダメだ」車道歩く5歳児見て110番 高校生2人に感謝状

　迷子の男児（5）の保護に貢献したとして、吉川署は、八潮市の高校生、土橋光希さん（15）と畠山幸太さん（16）に感謝状を贈った。江田浩之署長は「異変を察知した感性と行動した勇気に感謝します。将来はぜひ警察官に」と話した。

　同署などによると、5月26日午後5時35分ごろ、2人は自転車で帰宅途中、三郷市天神1の路上で男児を目撃した。車の往来が激しい幹線道路で、男児は車道を歩いたり、交差点の真ん中で立ち止まったりしていた。畠山さんは「これはダメだ、さすがに警察を呼ばないといけないと思った」という。すぐに土橋さんが110番し、畠山さんが男児を膝の上に抱きかかえて警察官の到着を待った。

　男児は三郷市内に住んでおり、同日午後5時ごろに「息子がいなくなった」と父親から届け出があり、同署が探していた。男児はその後、同署が自宅に送り届けた。

　土橋さんは「初めての110番は少し怖かったが、通報してよかった」と喜んだ。【田原拓郎】