アップル 株価時価総額が3兆ドル突破 上々企業で世界初

　6月30日のニューヨーク株式市場で米アップルの株価が上昇し、時価総額が3兆ドル（約430兆円）を突破して取引を終えた。終値で3兆ドルを超えたのは世界の上々企業で初めて。

　アップルの30日の終値は前日比4・38ドル（2・31％）高の193・97ドル。発行済み株式数は約157億株で、時価総額が3兆510億ドルとなった。アップルの時価総額は、2022年1月の取引時間中に世界の上場企業で初めて一時3兆ドルを超えたことがある。その際は利益確定売りで取引終了時に大台を割り込んでいた。

　アップルの株価は23年に上昇を続け、年初に比べ現在は約5割高。6月に拡張現実（AR）に対応するゴーグル型端末「アップルビジョンプロ」を投入すると発表したのに加え、今秋発表予定の「iPhone（アイフォーン）15」への期待が集まっている。市場では「25年までにアップルの時価総額は4兆ドルに達する」（ウェドブッシュ証券のダニエル・アイブス氏）との見方も出ている。【ワシントン大久保渉】