「飲み代1000万円だが酒代だけ」575万円 詐取容疑で逮捕

　京都・祇園のクラブに誘い、酒屋への支払い名目で男性から575万円をだまし取ったとして、愛知県警捜査2課と熱田署は29日、大津市皇子が丘1、無職、北村光康（51）と津市河芸町中別保、無職、阪浩一（51）の両容疑者を詐欺容疑で逮捕したと発表した。

　北村容疑者は同様の手口や投資名目などで17人から約1億円をだまし取った疑いがあり、愛知県警などが捜査を進めている。

　逮捕容疑は2022年9月29日、阪容疑者が同僚男性（43）を、北村容疑者が経営する京都市東山区内のクラブに誘い、シャンパンやワインなどを飲食。その翌日、北村容疑者が「飲み代が1000万円を超えている。飲み代は請求しないが、酒屋への支払いが575万円必要なので一時的に準備してくれないか」などとうそを言い、男性から2回に分けて計575万円だまし取ったとしている。

　捜査2課によると、当時、阪容疑者と被害男性は専門学校を運営する名古屋市熱田区の学校法人の同僚だった。阪容疑者は「仕事のストレスで高い酒を飲みたい。同級生の店に飲み行こう。お金は払うので心配しないで」と誘っていた。北村容疑者と阪容疑者は専門学校時代の同級生。【山下俊輔】