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タンデム自転車、東京でも7月解禁 八王子障害者協が1日壮行会


 2人乗りの「タンデム自転車」の走行が7月1日、東京都内の公道で解禁される。視覚障害のある人も後ろに乗ってこげる自転車の魅力を伝えようと、NPO法人八王子視覚障害者福祉協会(八視協)は同日、八王子市内で走行会を開く。

 2人乗りのタンデム自転車はサドルとペダルが縦に並んで二つある。後ろの人は足でこぎ、ハンドル操作は不要だ。安全面などから制限が続いたが、1978年に長野県が公道走行を初めて解禁し、東京パラリンピック開催が決まった2013年以降に認める自治体が増加。神奈川県が今年4月に解禁し、都道府県で最後の都も5月に道路交通規則を改正、ようやく全国で足並みがそろった。

 都は規則改正に先立ち、八王子市内の浅川沿いの水無瀬橋から南浅川橋まで約2・5キロの「浅川ゆったりロード」など都内4カ所で試験的に走行を解禁。八視協は21年春、同ロードで体験走行会を開き、学生を含む視覚障害者21人がサイクリングを楽しんだ。この様子をネット交流サービス(SNS)で発信すると、英国出身でタンデム自転車で世界一周した経験があり、長野県内に住むジュリアン・ロスさんから1台が八視協に寄贈される交流も生まれた。

 八視協理事長の宮川純さん(45)の友人でほぼ全盲の埼玉県所沢市、南雲真輝さん(43)は、21年7月に同県で走行が解禁された後に家庭で1台を購入。以前は、自転車好きの夫と高校生から小学生の子ども3人が自転車で出かける際は留守番していたが、今は目の見える夫が前席でタンデム自転車のハンドルを握って南雲さんが後部席でこぎ、子どもはそれぞれの自転車でと、家族5人で出かける機会が増えたという。南雲さんは「近くの狭山湖をサイクリングしたり買い物に行ったり。気持ちよく楽しく、タンデムが家族をつないでくれる」と話す。

 当日、八視協メンバーらは、協会の事務所から浅川沿いを走る予定だ。宮川さんは「寄贈された自転車を事務所に置いて、ここに集う人に乗る体験をしてもらえるといい。行動半径の広がりやサイクリングの爽快さを体感できるタンデム自転車の魅力を八王子から発信したい」と話している。【野倉恵】

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