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「ロシア軍の副司令官を逮捕」情報も ワグネル反乱、今なお波紋


 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がプーチン政権に反旗を翻した事件の余波が、ロシア軍に混迷をもたらしている。ロシアの軍事ブロガーや独立系の一部メディアは28日、ウクライナで続く「特別軍事作戦」を統括するスロビキン副司令官が逮捕されたと相次いで報じた。

 逮捕情報に先立ち、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)電子版は27日、軍への不満を募らせていたワグネルの主張にスロビキン氏が理解を示してきたと報道。米政府関係者の見方として、スロビキン氏が事前に武装蜂起の動きを把握していたと伝えている。

 ワグネルの反乱を受けながらも、プーチン露大統領はウクライナで戦闘を続ける部隊を再び結束させることを重視。反乱を主導したワグネル創設者のプリゴジン氏ら幹部や戦闘員を訴追しない決定を下していた。しかし、軍首脳部の一員であるスロビキン氏の逮捕が事実で反乱関連の容疑だった場合、新たな混乱を引き起こしそうだ。

 ロシアの有力軍事ブロガー、ウラジーミル・ロマノフ氏は28日、通信アプリ「テレグラム」にスロビキン氏の現況に関する情報を投稿した。反乱翌日の25日に逮捕され、現在はモスクワの施設で拘束されているという。

 ロシアの独立系英字メディア「モスクワ・タイムズ」も28日、複数の情報筋の話として、同氏の逮捕を報じた。「蜂起の際、スロビキン氏がプリゴジン氏側を選んだことから、(政権に)首根っこを押さえられた」との情報筋の発言を紹介している。

 プーチン氏側近のペスコフ大統領報道官は28日午後の時点で、スロビキン氏が蜂起を察知していたとのNYTの報道について「数多く飛び交っている臆測の一例だ」と否定した。

 航空宇宙軍総司令官を務めてきたスロビキン氏は2022年10月、ウクライナでの軍事作戦を統括する司令官に就任。直後からウクライナ全土の民間施設も攻撃対象とする作戦を展開した。今年1月にプーチン氏がてこ入れし、制服組トップのゲラシモフ参謀総長を統括司令官兼務に据え、スロビキン氏は副司令官の一人にしていた。【モスクワ大前仁】

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