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呼吸用チューブが外れ5歳が5年意識不明 看護師3人を書類送検


 愛知医科大病院(愛知県長久手市)で2018年7月、人工呼吸用のチューブが外れて入院中の男児(5)=当時7カ月=が意識不明の重体となる医療事故があり、愛知県警は21日、担当の看護師だった女性3人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。関係者への取材で判明した。

 送検容疑は18年7月19日、病院の総合集中治療室(GICU)で、男児の体位を変えるために体を持ち上げた際、チューブが外れたのに適切に対応せず、重度の低酸素脳症に陥らせたとしている。

 男児は約30分間にわたって心停止となった。チューブが食道に入っていることに気付いた医師が気管に挿し直したが、男児は約5年が経過した現在も意識が戻っていない。

 男児は事故2日前に激しいせきで救急搬送され、気管支炎と肺炎の疑いで入院。気管にチューブを挿入する人工呼吸管理を受けていた。3人は当時GICUを担当し、事故後に退職した。

 事故を巡っては、男児と両親が今年3月、大学を相手取り、約1億7000万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴している。【森田采花】

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