衆院議運委員長、保険証廃止「乱暴だ」 マイナ一本化方針批判

　来年10月に現在の健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化する政府方針について、自民党の山口俊一衆院議院運営委員長は21日、記者団に「ちょっと乱暴だ。マイナカードに一元化せず保険証と両方使えてもいいのではないか。そのうち自然にマイナンバーカードになっていくっていうのが一番いい。諸外国なんかそうでしょう。ものすごい時間かけてますからね」と述べ、政府方針を批判した。

　さらに「やっぱり信頼がないと駄目ですよ。政府がやるわけで、これがトラブルということはもう零点ですよ。民間じゃないんだから、そこは細心の注意を払ってやらないと駄目です。デジタル庁の人たちは自分たちができるから、みんなできるということを前提にやろうとする。意識改革してもらわないと、『誰一人取り残さない』という（マイナカードの）キャッチフレーズが泣きますよね」と改善を求めた。【高橋祐貴】