福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で5月、バーベキューの火が服に燃え移り学生4人が死傷した事故で、学校が17日、校内で保護者説明会を開催した。説明会の開催は事故後初。参加者によると、古賀英次理事長は「事故が起きた責任がある」として辞任する意向を示した。
説明会は保護者ら約200人が参加し、非公開で行われた。古賀理事長の他、古賀郁（ふみ）学園長らが出席し事故の経緯などを説明。弁護士らで構成する第三者委員会は23日に設置することを明らかにした。
保護者からは「転校したいが、補償されるのか」「心的外傷後ストレス障害（PTSD）の症状が出ている学生への対応はどうするか」などの声が上がったという。説明会後、保護者の一人は「のらりくらりとして誠意は感じなかった」と憤った。別の保護者は「事故が学生が亡くなった後に報道で発覚したのはいかがか」と疑問を呈した。
事故は5月24日に発生。学校が主催したバーベキューの最中に、教員が火勢を強めようと消毒用アルコールを調理器具に入れ、火が燃え上がった。近くの10～20代の男子学生4人がやけどを負い、うち18歳の学生が6月6日に敗血症性ショックで死亡。県警柳川署が業務上過失致死傷容疑で学校を家宅捜索するなど、捜査している。【降旗英峰】
