上司にスタンガンや熱湯 大阪市職員を懲戒免職 「仕事ぶりに不満」

　大阪市は14日、上司にスタンガンを押し当てたり、熱湯を浴びせたりする暴行を繰り返したとして、建設局の男性職員（48）を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。上司は軽いやけどなどを負った。職員は「（上司の）仕事ぶりに不満があって腹が立った」と話しているという。

　市によると、この職員は2021年7～9月、当時勤務していた中浜工営所（城東区）の会議室などで、男性上司の体にスタンガンを2回押し当て、紙コップに入れた熱湯を6、7回かけたとされる。他にも、電動シェーバーで上司の眉毛をそり、顔を複数回殴るなどの暴行を加えたという。市に匿名の通報があり、発覚した。

　市は同日、同じ工営所の別の男性職員（57）についても、部下を大声で叱ったり、「殺すぞ」と脅したりするなどパワーハラスメントを繰り返したとして、停職3カ月の懲戒処分とした。

　処分された2人は放置自転車の撤去などを担当していた。市の担当者は「全職員に服務規律の徹底を周知し、中浜工営所では個別の再発防止策に取り組む」としている。【野田樹】