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河村たかし市長「制止すべきだった」 討論会で一部市民が差別発言

2023.06.05 16:20
毎日新聞
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 名古屋市の河村たかし市長は5日、名古屋城のバリアフリーに関する3日の市民討論会で、一部市民から車いす利用者に対する差別表現を含む不適切発言があったとして「市民に不快な思いをさせ申し訳ない」と陳謝した。
 討論会では、車いすの男性が天守最上階までのエレベーター(EV)設置を求める発言をした。これに対し、EV設置に反対する男性が身体障害者に対する差別表現を使い「生まれながらにして不平等もあって平等もある。どのように生まれても、それは平等」と持論を展開。「EVは誰がメンテナンスするのか。金がもったいない」と述べた。
 別の男性は「平等とわがままを一緒にするなという話。どこまでずうずうしいんだ。我慢せいよ」と発言。聴衆男性が「あんたが我慢しろ」と言い返す発言もあり、言い合いになった。市当局も「えっと、そうですね……」と言葉を挟もうとしたが、言い合いは続いた。
 河村市長は3日の討論会に出席していたが、差別表現については「聞こえとらなんだ」と説明。その上で「市民による発言は自由が原則だが、何を言ってもいいわけではない。とっさに(「差別表現は遠慮してください」と)言えるかは分からないが、その場で制止すべきだった」と述べた。【川瀬慎一朗】
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