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藤井聡太新名人、前人未到の8冠制覇への条件 早ければ今秋の可能性


 長野県高山村の山田温泉「藤井荘」で5月31日から指された第81期名人戦七番勝負の第5局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、高山村地元主催、大和証券グループ協賛)は1日、初挑戦の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖=が渡辺明名人(39)を破り、対戦成績4勝1敗で名人位を奪取した。

「新たな伝説」へ二つの条件

 藤井聡太新名人(20)が保有タイトルを七つに増やしたことで、今後は八つあるタイトル全てを独占する「8冠全冠制覇」の前人未到の偉業を達成するかが注目される。早ければ今秋に成し遂げる可能性があり、その条件は、▽秋までの二つのタイトル戦を防衛する▽8~10月ごろの王座戦五番勝負の挑戦者になりタイトルを奪取する――の二つ。一方でも欠けると、来年以降に持ち越される。

 藤井新名人は、6月5日から棋聖戦五番勝負、7月7日からは王位戦七番勝負と、それぞれ防衛戦が始まる。挑戦者はともに佐々木大地七段(28)。各棋戦で活躍し、棋聖戦でタイトル初挑戦を決めた直後に王位の挑戦者にもなり、最も勢いのある若手だ。藤井新名人とは公式戦で過去2勝2敗と五分の星で、一筋縄ではいかない相手だ。

 一方、王座戦は16人で争う挑戦者決定トーナメントの優勝者が挑戦者となる。藤井新名人はその初戦を突破し、永瀬拓矢王座(30)への挑戦権獲得まであと3勝。気になるのは王座戦との相性の悪さと、一敗もできないトーナメントの厳しさだ。藤井新名人は初登場の時こそ準決勝まで進んだが、その後の4期のうち3期は初戦敗退で、1期は2戦目で負けた。

 藤井新名人がすんなり全冠制覇を達成して新たな伝説を作るか、それとも阻止されるか。今後の展開から目が離せない。【丸山進】

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