韓国軍、北朝鮮の「宇宙発射体」を失敗と分析 爆発などを念頭

　韓国軍合同参謀本部は31日、北朝鮮が同日午前6時29分ごろ、北西部・平安北道東倉里付近から南の方向へと、事前に主張していた「宇宙発射体」を1発発射したと発表した。北朝鮮は東倉里にある西海衛星発射場で、ミサイル発射に向けた動きを加速させていた。ただ、韓国の聯合ニュースは31日、この発射体は落下予想地点に到達せずレーダーから消えたと報じた。韓国軍関係者の話として伝えた。韓国軍は発射体が爆発するなどして失敗した可能性を念頭に分析しているという。

　北朝鮮は「軍事偵察衛星」の発射計画を事前通告しており、軍事偵察衛星であれば、「人工衛星」と称するミサイルの発射は2016年2月に長距離弾道ミサイルで地球観測衛星「光明星4号」を発射して以来、約7年ぶりとなる。【ソウル日下部元美】