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本因坊戦第2局 囲碁ファンも集中、大盤解説会で「次の一手」予想


 第78期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ協賛)の第2局は28日、能代市柳町の旧料亭金勇を会場に開幕した。金勇近くの観光レストラン「プラザ都」では対局のみどころを紹介するトークイベント、大盤解説会があり、囲碁ファンらが勝敗の行方を見守った。

 金勇の大広間では午前9時の対局開始に合わせ、高尾紳路九段や斉藤滋宣市長らによる立ち会いのもと、一力遼棋聖(25)、本因坊文裕(34)=井山裕太九段=の順に入場。張り詰めた空気が漂う中、頂上決戦第2局は熱戦の火ぶたを切った。

 プラザ都には対局の模様が中継され、後藤俊午九段らによる大盤解説会が開かれた。聞き手の奥田あや四段とともに、両雄の攻防戦を解説。「次の一手」を予想するクイズもあり、県内外から訪れた約40人のファンも楽しみながら観戦した。能代市の70代の男性は「攻防戦のレベルが高く、勉強になり、これまで以上に囲碁の面白さ、奥深さを知ることができた」と話した。

 対局の間には、「ここに注目。対局の見どころ」と題したトークイベントが開かれた。高尾九段と後藤九段、脚本家で能代市出身の加藤正人さんが登壇し、囲碁ファンらを前に語り合った。

 能代の囲碁ファンらの間では、加藤さんと高尾九段は、本因坊戦を能代に誘致した立役者としてよく知られている。後藤九段らとともに秋田の日本酒の大ファンでもあり、酒の話題から切り出し、トークが弾んだ。

 加藤さんは、本因坊文裕の戦績を振り返り「100年に1人の逸材という人もいるほど」。今期は一力棋聖が先勝しているが、後藤九段は「本因坊は今後4連勝するプランなんです」と期待を込めた。これに対し、高尾九段は「一力の表情が違ってきた。自信に満ちあふれている。最強の挑戦者だ」とし、今期の対戦の行方次第では本因坊戦の流れに影響する点に言及した。

 加藤さんは「強敵がいてこそ名勝負が生まれる。つばぜり合いを期待したい」と2人にエールを送った。後藤九段と高尾九段は「名局の後の秋田のお酒が楽しみです」と笑顔だった。【田村彦志】

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