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悪夢のあの日…思い出し涙 津波で多くが犠牲、日本海中部地震40年


 1983年の日本海中部地震から40年となった26日、津波で多くの犠牲者が出た秋田県能代市など各地で犠牲者の霊をとむらう慰霊祭などが行われた。遺族らは「あの日」を思い返し、悲しみを新たにした。

 能代港の火力発電所建設用地で作業していた36人が津波の犠牲となった能代市では、港緑地公園に建つ「大津波殉難者慰霊碑」を前に、市主催の献花式がしめやかに営まれた。

 地震が襲った午前11時59分に合わせて1分間の黙とうをした後、斉藤滋宣市長や遺族らが次々と献花。遺族の中には悪夢のあの日を思い出し、涙ぐむ光景も見られた。

 26歳だった兄の広信さんを亡くした青森県階上町の元同町職員の高屋敷幸治さん(62)は、慰霊碑に刻まれた兄の名前を見つけ、込み上げる感情をこらえるように妻とともに両手を合わせた。「若く、優しかった兄が思い出される」と悲しみを新たにした。

 当時47歳だった父親の小浜春男さんが犠牲となった東京都練馬区の岩堀敬子さん(54)は、社会人と大学生の3人の子供たちと一緒に慰霊に訪れた。「40年の節目に施設に入所している母の分も合わせて祈りをささげることができた」と静かに話した。

 同市では献花式に先立ち、防災訓練を実施。日本海を震源とするマグニチュード8・7の大地震が発生し、能代地域で大津波警報が発表されたという想定で行われ、関係機関や市民ら約600人が参加した。【田村彦志】

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