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梅酒の“聖地”目指します 「乾杯条例」もある屈指の産地、魅力発信


 全国屈指の梅産地で、梅酒や梅ジュースでの乾杯を奨励する条例を持つ和歌山県田辺市が、条例制定10周年の今年度から、梅酒を切り口に観光誘客を図る「梅酒ツーリズム事業」に取り組む。大阪・関西万博が開かれる2025年度までの3年間、梅酒好きなら一度は行きたい「梅酒の聖地」を目指し、国内観光客やインバウンド(訪日外国人)に向けて梅酒や田辺の魅力を発信する。

 「田辺市紀州梅酒による乾杯及び梅干しの普及に関する条例」は13年12月に制定された。市内では5社が梅酒を製造する。今月、市や生産者、飲食業、観光などの12団体で事業を進める実行委員会が設立された。計画ではターゲット層を20代女性、コンセプトを「シェアしたくなる梅酒旅」とし、来訪者によるSNSの発信や口コミで認知度向上を狙う。

 具体策として、絶景空間で梅酒を提供する「梅酒テラス」を7月中旬~8月に扇ケ浜海水浴場、観梅シーズンの2月上旬~3月上旬に紀州石神田辺梅林で設ける。また、10月下旬か11月に食べ飲み歩きイベントなどを柱とする梅酒フェスティバルを予定している。

 更に、公募の市内約50店舗で地元産梅を使った自家製梅酒や梅酒を使ったオリジナルカクテルの提供▽それらの店舗に持参すると特典が付くグッズの製作▽約20カ所に「梅酒乾杯条例」を紹介する江戸時代の御触れ書き風看板の設置――を行い、飲み歩きたくなる環境を整備する。梅酒や梅栽培について紹介する冊子やウェブサイトも制作。これらの事業は今秋の梅酒フェスに合わせて始める予定だ。

 3年目の梅酒フェスは万博会場での開催を検討している。実行委事務局の市観光振興課によると、梅酒は東アジアからの訪日客に人気が高い一方、欧米ではあまり知られていないという。「日本らしい飲み物なので受け入れられる素地はある。熊野古道に続くインバウンド誘致のコンテンツにしたい」としている。【竹内之浩】

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