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海自護衛艦 旭日旗を掲揚し韓国主催の多国間訓練参加へ 防衛相


 浜田靖一防衛相は26日の記者会見で、韓国の済州島沖で31日に実施される多国間海上訓練に伴い、海上自衛隊の護衛艦が自衛艦旗の「旭日旗」を掲揚して釜山港に入港すると明らかにした。旭日旗を巡っては、2018年に韓国で国際観艦式が開催された際、韓国側が掲揚を認めず、海自が参加を取りやめた経緯がある。日韓関係の改善が加速する中、防衛当局間の雪解けも進みそうだ。

 「日韓の協力が建設的な方向に進んでいる大きな流れの中で、自衛隊としても韓国軍とより一層緊密な意思疎通を図っていく」。吉田圭秀統合幕僚長は25日の記者会見で、済州島沖の訓練への自衛隊参加の意義をこう強調した。

 韓国では、旧日本海軍が使った旗と同じデザインの旭日旗に対し「植民地支配の象徴」との根強い批判がある。18年10月の韓国主催の国際観艦式で、文在寅(ムンジェイン)前政権は、旭日旗の掲揚自粛を日本側に要求し、反発した日本側が参加を取りやめた。

 艦船は国籍を識別できる「外部標識」を掲げるのが国際ルールで、自衛隊法は外部標識として旭日旗を義務づけている。日本側は「国内でも広く使われていて、特定の政治的・差別的主張には当たらない」と主張してきただけに、旭日旗を掲揚した上での釜山入港を「関係改善の動きの一つだ」(防衛省関係者)と歓迎している。

 岸田文雄首相は3月、来日した尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と会談し、日韓関係の改善で合意。翌4月にソウルで外務・防衛当局幹部による「日韓安全保障対話」が5年ぶりに開かれ、6月初旬にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に合わせ、4年ぶりの日韓防衛相会談も調整されている。

 18年12月に韓国軍駆逐艦が海自哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題を巡り「隊員の安全に直結する問題だ」とする日本側と、「照射した事実はない」とする韓国側の間にしこりが残っている。ただ、北朝鮮の核・ミサイル問題に対応するため、日韓防衛協力の重要性は増しており、防衛省内では「再発防止に重点を置き、未来志向で合意点を見いだすべきだ」との意見が強まっている。【源馬のぞみ】

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