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G7芳名録に被爆者「バイデン氏の言葉評価」「肝心な点隠れている」


 外務省は20日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席している首脳ら9人が19日に訪れた原爆資料館(広島市中区)で記帳した芳名録のメッセージを発表した。

 岸田首相は「歴史に残るG7サミットの機会に議長として各国首脳と共に『核兵器のない世界』をめざすためにここに集う」と記した。

 アメリカのバイデン米大統領は「この資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれますように。世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう!」と英語でつづった。【岩本一希】

被爆者の反応さまざま

 G7首脳の芳名録について被爆者の反応は分かれた。7年前、広島市の平和記念公園でオバマ氏の抱擁を受けた森重昭さん(86)=広島市西区=は「バイデン大統領の言葉は素晴らしい。実際にこう思っていても、国民や議会のことを考えると、なかなか言えないはず。オバマさん同様、核兵器廃絶を実行しなければいけないとの思いを持っているのではないか」と高く評価した。

 原爆資料館の元館長、原田浩さん(83)=広島市安佐南区=は「資料館の展示を見たり、被爆体験を聞いたりした感想を書くのが芳名録なのに、肝心なところが隠れている」ともどかしい思いを吐露。首脳たちがどんな展示を見て、当日面会した被爆者の小倉桂子さん(85)の証言に何を感じたのかなどは明らかになっていない。原田さんは「書くということは自分に責任を持つということ。帰国後、記したことを行動に移してほしい」と力を込めた。

 原爆資料館で証言活動をしている被爆者の笠岡貞江さん(90)=広島市西区=は「(核兵器による悲劇を)繰り返してはいけない、という感想からもう一歩踏み込んでほしかった」と、冷めた見方を示した。それでも「国の代表の皆さんは心に刻んだはず。核廃絶に向けた具体的な政策を出してくれたら」と期待した。【中村清雅、岩本一希、根本佳奈】

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