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アラブ連盟首脳会議 ゼレンスキー氏対面で出席 訪日前にサウジへ


 アラブ諸国21カ国などでつくる地域協力機構「アラブ連盟」の首脳会議(アラブサミット)が19日、サウジアラビア西部ジッダで開かれ、ロイター通信などによると、ウクライナのゼレンスキー大統領が対面で参加する。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、サウジなど多くのアラブ諸国が中立的立場を追求する中、支持を広げる狙いがあるとみられる。

 ゼレンスキー氏は広島市で開催中の主要7カ国首脳会議(G7サミット)にも21日に出席する見通しで、訪日前にサウジへ立ち寄る形となる。

 ウクライナ侵攻では、中東の産油国の動向がロシア産原油に対する経済制裁に影響を与えている。ロシアを含む主要産油国で構成する石油輸出国機構(OPEC)プラスは昨年10月と今年4月、原油価格の低迷を防ぐために減産を主導。原油価格が上がれば輸出国であるロシアの収入増につながることから米国が反対していたが、原油収入を重視する中東の産油国が振り切った格好となった。ウクライナとしては、こうした動きが加速することを防ぎたい思惑があるとみられる。

 一方、サウジは米露間の「囚人交換」の仲介やウクライナへの人道支援を実施するなど、中立的な立場も強調してきた。アラブサミットにゼレンスキー氏を招くことで「ロシア寄り」との批判を抑え、国際社会で存在感を高める狙いがありそうだ。

 今回のアラブサミットにはシリアのアサド大統領も13年ぶりに出席。シリアは2011年に始まった内戦を機にアラブ連盟への参加資格を停止されていたが、今月7日に復帰が認められていた。ただ、アサド政権はシリア内戦を通じてロシアによる軍事支援を受けており、ウクライナ侵攻でもロシア支持の立場を鮮明にしている。ゼレンスキー氏のアラブサミットへの出席は、アサド氏にとっては苦いサプライズと言える。【ドバイ金子淳】

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