各地の都道府県で18日、定点医療機関からの報告に基づく新型コロナウイルスの感染状況が初めて公表された。新型コロナの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類に移行し、感染者数の全数把握が終了したことを受けた措置。厚生労働省が各地の報告を取りまとめ、19日に全国の状況を発表する。
東京都では、8～14日の1週間に定点の医療機関414カ所で994人の報告があり、1医療機関あたりの平均は2・40人だった。都が独自に算出した前週（1～7日）の1・41人から増加した。
都は1医療機関あたりの週平均の感染者数を含む5項目のデータをモニタリング指標として発表。入院患者数は前週の781人から15日時点で506人に減少した。都の指標を分析する専門家は「5類移行に伴い、隔離目的の入院が減ったことも影響しているのではないか」とコメントした。
大阪府や福岡県なども18日、定点医療機関での調査に切り替え後、初めて結果を公表した。
8～14日の1週間の新規感染者数は北海道964人（定点医療機関221カ所）、愛知県667人（同195カ所）、大阪府515人（同287カ所）、福岡県475人（同198カ所）。
1医療機関あたりの平均は北海道4・36人、愛知県3・42人、大阪府1・79人、福岡県2・40人だった。
【一宮俊介】
